生成 AI ポリシー
カナデビア株式会社(以下、当社)は、DX 推進や業務効率化などのため利用が加速しているChatGPT などの生成 AI 活用について、「生成 AI ポリシー」を策定しました。
1. ポリシーの目的
当社は、「私達は、技術と誠意で社会に役立つ価値を創造し、豊かな未来に貢献します」という企業理念のもと、生成 AI の利活用においても、社会との信頼関係を築きながら、安心・安全・公正な活用を推進することを基本姿勢とします。本ポリシーは、当社における生成 AI 利活用に関する全体的な倫理と方針を示すものであり、全従業員(役員・正社員・契約社員・派遣社員等を含む)が生成 AI の事業活動を担う主体として、遵守すべき基本的な考え方を定めます。
なお、具体的な実施事項・運用手順については、生成 AI の事業活動を担う主体ごとに、それぞれ別途定めるガイドラインに準拠するものとします。
※「AI 利用者」、「AI 開発者」、「AI 提供者」を含む
2. 適用範囲
本ポリシーの適用者は、当社の生成 AI 環境を利活用する全従業員とします。生成 AI の利活用は、業務上の正当な目的に基づき行うものとし、本ポリシーに違反する利用を行った場合は、当該者はその責任を負うものとします。
3. ガバナンス体制
本ポリシーの運用および監督は、当社における AI 利活用推進部門が担います。当該部門は、ポリシーの実効性を担保するため、教育・啓発活動の推進、活用状況のモニタリング、運用ルールの継続的改善などを通じて、社内における生成 AI ガバナンスの定着を図ります。
4. 基本原則
当社における AI 利活用者が留意すべき事項について以下に示します。
- 1人間中心の AI 活用
- 2安全性の重視
- 3公平性の実現
- 4プライバシー保護
- 5セキュリティ確保
- 6透明性と説明責任
- 7教育・リテラシーと法令遵守
- 8イノベーションへの挑戦
生成 AI の利活用にあたっては、人の尊厳と自律を尊重する姿勢を大切にします。当社では、生成 AI を「人に寄り添う技術」として、人間の判断や行動を補完・支援する技術と位置づけており、その活用によって人や環境に不当な影響を及ぼすことがないよう、最終的な意思決定は必ず人が責任を持って行います。
経営姿勢の1つである「安全最優先」のもと、生成 AI の利活用においても安全性を最重視します。当社における全ての業務において、生成 AI を利用したシステムが人や社会に危害を及ぼすことがないよう、信頼できる品質、安全性を備えた運用を徹底します。
生成 AI の利用に際して、公正な処理と誠実な出力を確保することに努めます。データの偏りや不正確さが誤った判断につながることを深く認識した上で、生成 AI の出力に対して先入観にとらわれず、慎重に判断します。この姿勢を貫くことで、人種・性別・年齢・思想信条などによる不当な差別や偏見を発生させたり、助長させたりすることを防ぎます。
当社は、個人情報を含むすべてのデータを、関連法令および社内規程に則り適切に管理し、個人のプライバシーおよび権利の保護を最優先に取り組みます。生成 AI の学習、評価、運用に使用する入力データおよび生成 AI が出力する情報についても、個人を識別し得る情報の取扱いに十分配慮し、漏えい・誤用・不正利用の防止に努めるとともに、本人の権利を不当に侵害することがないよう最大限の注意を払います。
生成 AI は利便性と創造性をもたらす一方で、情報漏洩や誤用といったリスクを内包する技術です。当社は、こうしたリスクに対する備えを怠ることなく、個人情報や機密情報を含むあらゆるデータを適切に保護します。安全かつ信頼性の高い運用環境の整備・維持を徹底し、システムやデータに対するセキュリティリスクを事前に評価・管理したうえで、責任ある生成 AI の利活用に努めます。
当社は、生成 AI の利活用において、透明性と説明責任を重要な責務と捉え、社会や関係者からの理解と信頼の確保に努めます。生成 AI の出力結果およびその根拠・判断過程について、利活用者にとって理解可能かつ検証可能な状態を保つよう努め、透明性の確保に取り組みます。必要に応じて社内外に対して適切に情報を開示し、社会およびステークホルダーに対して誠実に説明責任を果たします。
生成 AI の利活用にあたっては、国内外の関連法令および社内規程を遵守し、誠実かつ責任ある事業運営を徹底します。さらに、すべての従業員が生成 AI の仕組みや特性、リスクを正しく理解し、適切に活用できるよう、教育とリテラシーの向上に継続的に取り組みます。
当社は、生成 AI を持続可能で豊かな社会の実現に貢献するための重要な技術と位置づけています。生成 AI を通じた技術革新や新たな価値の創出に果敢に挑戦し、社会課題の解決とともに、安心・安全なイノベーションの推進を目指します。創意工夫と倫理的な判断を両立させながら、信頼ある生成 AI の実装を進めてまいります。
以上
制定日:2025年10月1日